広東ゴルファー日記

香港とゴルフが好きな医学生投資家が毎日のことをつらつらと書く日記です。

【株】任天堂が自己株式消却するってさ!


こんばんは。広東ゴルファーです。

 

先日任天堂が「一部株主の普通株売り出し&自社株買い&株式消却」を行うと発表しました。それぞれの用語について一度説明しますね。

 

まず一部株主の普通株売り出しですが、これは大量保有する株主が株式を売るよ~という報告です。単純な話売り圧力ですから価格は下落します。さらに「何かあったに違いない」という思惑の元株価が下落することが多いです。株式の価値は変わりません。今回は「売却の意思があった」「これを機に株主数を増やしたい」とのことでした。

 

自社株買いというのは「自分で自分の会社の株を買う」ということです。これは単純な買い圧力になります。単純な買い圧力ですので株式の価値が上昇するわけではありません。

 

そして最後の株式消却、これが非常にホルダーにとってうれしい話です。株式というのは基本的に会社の資産や成長度合いを鑑みて価値がつけられます。それが時価総額であります。でその時価総額を株式数で除したものが株価になります。で、自社株買いですと「市場において買い需要は増加するが、全体の株式数は変動しないため株の絶対的価値は変わらない」です。

 

一方で自社株式の消却は「うちの会社で持ってる株式を無かったことにするよ~」という話です。「任天堂任天堂から買った株」ですから内部でプラスマイナス0ですので消してしまえるわけです。そうすると株式数が減少しますので当然1株当たりの価値が上昇します。そんなわけでホルダーはみんな喜ぶわけです。

 

今回は250万株の売り出しと最大100万株の自社買い、そして1000万株の消却を宣言しました。

 

250万株というと株価30000円なので750億円分の売りが降ってきます。まあ個人では耐えられないので何もしないと株価が急落してしまいます。それを防ぐための自社株買いと自己株式消却です。消却分はだいたい7%ですので理論上は株価が7%上昇します。ただ、750億円分の売りもありますのでそこらへんがどうなるか、、、という形で週末のADRはやや伸びという形でした。

 

まあ、よくも悪くも任天堂って感じですね。昔から株式についてはそれほど深く干渉せず、流れに身を任せていましたが、今回も「普通に売りだけだと暴落してしまうからまあこの辺でちょんちょんでしょ」って感じが見て取れます。おそらく短期的には騰がるかもしれませんがすぐ元の水準まで戻ると思います。

 

ただ、毎回言われますが「任天堂株式分割を行うべき」です。東京証券取引所はだいたい1単元あたり50万円以下を推奨していますが任天堂は余裕の300万円です。これでは個人投資家が投資するのは非常に難しいです。現に僕もS株ですし。

 

銘柄としての任期は高いので本当に株主数を増やしたかったら株式分割で1→10くらいやればいいと思います。しかしどうあってもやらないのでたぶんやる気は無いのでしょう。まあ任天堂信者の僕としては別に分割されようがされまいが気にしないので良いのですが、欲を言えばS株では格好突かないし株主総会にもいけないなというのが悲しいところです。

 

まあ、週が明けてみないと何とも言えませんが今回はネガティブサプライズではありませんしそこそこなポジティブサプライズですのでこれからも任天堂の商品に期待していきましょう!!

 

レッツボクササイズ!