広東ゴルファー日記

香港とゴルフが好きな医学生投資家が毎日のことをつらつらと書く日記です。

【1900】厚生労働省はあたまがいとおかし【広東ゴルファー】

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こんばんは。広東ゴルファーです。

 

以前の記事で医師の残業時間上限が2000時間に引き上げられそうという話をしました。↓に貼っておきますね。

cantonesegolfer.hatenablog.com

 

さて、以前のタイトルは2000ですが今回は1900ですね。いったい何が違うんでしょうか?「さすがに2000は多すぎるから1900時間にしようか」という話でしょうか。や、1900時間もすでに異常なんですがね、、、違います。

 

以前の2000時間上限の話は地方医師の残業時間の話でした。わかりましたかね?この1900時間上限は研修医の残業時間だそうです。ちょっと失礼します。

 

日本医師会何しとんねん!とっとと厚生労働省行って来い!医師のための機関じゃないんか!!!

 

ロビー活動しっかりしてくださいほんとに、まあやるわけないんですけどね。現場の白い巨塔はドラマのイメージが強すぎで現実を反映してないでしょうがたぶん上層部はあのイメージで合ってると思います。流石に勘弁してほしい。

 

や、正直言って日本医師会なんとかしろじゃないんですよ。厚生労働省が「サラリーマンの残業は年960時間」と定めてるのにその倍働かせるんですから。なんなんそれ?私たちは一日48時間あるとでも?ほんま○○○○(自主規制)

 

医師が足りないというのは言葉のチョイスが難しいのです。例えば絶対的に足りていないような職種もあります。法医学者とかですね。例えば北海道には数人しかいないので異常死体がひっきりなしにやってきて暇なく働いていらっしゃいます。

 

医師が足りないのではなく、「医師の偏在」と「患者のモラルハザード」が問題なのです。医師の偏在は言葉通りです。田舎にはほとんど医者がおらず、定年を迎えられたドクターが体の続く限り診療するという状態にたいして都市部の医師はヘタをすれば余ってしまうという現状です。

 

もう一つの「患者のモラルハザード」について説明します。そのためにまず「インフルエンザにかかったら病院に来るな」という説明を受けたらどう思いますか?「なんて無責任な!!」と怒りますか?気持ちはわかりますし、「診断書がないと休めない」という話もあるでしょう。でも考えてみれば変なことです。「風邪だとやすめなくてインフルだと休めるんですか?」風邪も他人にうつる伝染病ですよ。

 

イギリスなどの国々では「体調不良→家で寝る」です。そもそも病院は予約してから2週間待ち1か月待ちがざらですから、いちいちそんなので病院にかかりません。もちろん緊急性があるような症例と思しき場合は繰り上げですぐに見てもらえますが、普通は2週間以上待ちます。

 

医学的なことを言うと「インフルエンザは小さい子供や老人が感染していないなら放置でいい」と思います。ワクチンをしていれば通常の免疫を持つ人ではまず重篤にはならないので抗ウイルス薬のタミフルリレンザは必要ありません。

 

話がそれましたがまとめると「患者が殺到している」というのがいまの日本の医療界です。3割負担で簡単にしかもすぐに見てもらえるというシステムのせいです。最近ではそれを聞きつけた中国人が留学ビザを悪用しているという話も聞きます。今度記事にするかもしれません。

 

ということで厚生労働省はまず「医師偏在」と「患者のモラルハザード」を何とかしてください。残業上限を引き上げると「残業多いんでしょ?地方は行かないよ」という医師が増えるのは目に見えています。そういうことをちゃんと考えた人が法律を作ってほしいと思います。

 

どんどん将来に希望が無くなっていきますね。