【医学】財前の死因の変遷と実際の白い巨塔
こんばんは。広東ゴルファーです。
皆さんは「白い巨塔」という作品をご存知でしょうか。
2019年5月に再リメイクされ、V6の岡田くんが財前教授役を務められました。
白い巨塔は文字通り「病院におけるヒエラルキー」を描いたものとなっています。そんなタテ社会の中で松山ケンイチ演じる里見先生が己が信念を貫く、、、!というストーリーになっています。
せっかく医学部の学生がブログを書いているのでちょっと内側からの視点で書いてみようと思います。
原作は何十年も前に書かれているのでネタバレも何も無いのですが、まあ財前教授の死因と大学病院の実態について書きたいと思います。
1.財前教授の死因
原作で財前教授の死因は胃癌でしたが、それがリメイクを経るにしたがい、肺癌、そして膵臓がんと変遷しています。
実はこれは、医学の進歩を反映しているんです。つまり、以前は不治の病の代名詞であったものが次第に次第に「100%の保証はできないが治りやすくなってきた」ということです。
膵臓がんというと癌の中でもトップクラスに5年生存率が低いものですので、リメイクによってこれが別のものに変わる日が来るといいなと思っています。
2.実際の大学病院
白い巨塔で描かれているのは「理不尽な上司」「逆らえない」といった病院におけるブラックな労働環境です。
僕は医学生の身分なので詳細はわかりませんが、うちの大学の先生方はみんな幸せそうですよ(笑)。
基礎研究の教室で勉強させてもらうこともあるのですが、そこのクリスマス会とかBBQとか参加させてもらって、雰囲気も良くて、こんな頭悪すぎ大学生としっかり話してくれる教授ばかりでほんとにいいとこだなと思っています。
もちろん入局してみたら、「え、あの雰囲気どこ行ったん!」となる可能性も否定できませんし、チェリーピッキング(自分の都合のいいデータだけ取ること)をしている可能性もあるのですが、少なくともいまのところは嫌だなと思う医局は無いです。
ドラマが必ずしも実態を反映していないということはよく言われていることですが、医者の世界も段々と「普通」になってきたのかもしれませんね。