広東ゴルファー日記

香港とゴルフが好きな医学生投資家が毎日のことをつらつらと書く日記です。

【AI】それでいいんですかねぇ【広東ゴルファー】

こんばんは。広東ゴルファーです。

 

前回に引き続き倫理的な問題を取り扱ってみたいと思います。今回は何かと話題の多いAIについてです。

 

皆さんはAIという言葉を聞いたときに何を思い浮かべますか?僕はスターウォーズに出てくるR2D2C3POを思い出します。あるいは映画「マトリックス」を思い浮かべますね。それ以外だと画像診断AIでしょうか。

 

さて、AIというのはArtificial Intelligence(人工の知能)の略です。人が作成したものである人工知能ですがこれが近年人々の生活に変化をもたらしています。例えばfacebookのCEOザッカーバーグは完全にAIが管理した家で生活しようとし、やはりまだ日常のすべてを任せられるほど発達したものではないということを実感したり、aiによって完全に制御された自動車が走行中に事故を起こしてしまったりなど実用化に向けた壁は高いもののかなり発展的な内容になってきたと感じております。

 

 

先日、BSでロボットのカウンセラーというのを特集していました。そのロボットはイギリスにいて様々な人たちの悩みを解決するために一役買っているそうなのです。例えば彼氏の浮気を疑った女性が彼氏に質問し、そのロボットによる真偽の判定を受けていました。結果は真実で彼氏は浮気をしていなかったのですが僕はそれを見た時に非常に強い恐怖を覚えました。

 

それは「もし、AIが誤作動したら?」という恐怖と「そこまでの確証が欲しいのか」という恐怖でした。

 

1つ目の恐怖に関してはわかってもらえると思います。人のウソを発見するという話は枚挙にいとまがないです。うそ発見器で発見するというイメージは皆さんもわかるかと思います。僕は人の脳波を測定したことがあるのですが嘘をついた際に特定の波形が出るとは考えられませんでした。心電図と違って脳波はそこまで精密に何かを判定できるとは思えません。人によって出やすさも違うと思います。嘘を嘘と認識しないように心理的なブロックをかけることで回避できるかもしれません。

 

 

さて、番組の説明では瞳孔やしぐさなどを観察しAIが結論を出すとなっていましたが果たしてそれを信じる意義はあるのでしょうか。僕はないと思います。有名な話ですが人は「信じたいものを信じる」と考えています、つまり彼氏が浮気をしていると思っているならAIの判定を疑いますしそうでないなら安心します。今回は彼女の方は安心して手をつないで帰るシーンが映っていましたが真実のほどは果たして。

 

2つめの恐怖「確証がほしい」ということを説明します。「確証が欲しい」という気持ちはわかります。僕も様々な人間関係に悩みましたし、悩む人にアドバイスもしてきました。矛盾を見つけて信じられなくなったこともあります。そのたびにどちらが正しいのか悩みまくりました。そんな僕ですがその過去の経験から実践している方法を説明したいと思います。それは「矛盾を信じてもいい」ということです。

 

これは僕の親友二人が食い違うことを言っていた時に感じたことです。どちらの言い分も理屈が通っていてでも二人とも自分の親友でどちらを信用したらいいかわからない、そんなときに見つけた思考法です。結局真実はわかりませんでしたが、2人ともそのあとも良好な関係を維持できました。僕がその時幸いにも気づいたのは重要なのはその真実が何なのかではなく、彼らとの関係を維持したい、という自分の気持ちだったのです。

 

確証の話に戻ります。当たり前の話ですが誰もが確証を求めます。でもそんなものはどこにもないのです。すべての迷いは自分で決断するしかないのです。どんな話も証拠も参考にしかなり得ません。結局信じたいものを信じるようになるのです。ではそこにロボットやAIがしゃしゃり出てきてそれを判定したらどうでしょうか。参考としてとどめておけますか?自分の感性と合致した間違いや、自分の感覚と逆の正解を引いてきたらどうなりますか?ただ揺らぐだけだと思います。悩むのはきっとその人の中に黒白両方の考えがあるからです。それを清濁併せ吞まずに片方だけに偏るということに僕は恐ろしさを感じるのです。

 

 

心に正直に生きたいですね。