広東ゴルファー日記

香港とゴルフが好きな医学生投資家が毎日のことをつらつらと書く日記です。

【株】米政府機関閉鎖が長引いた場合の株価の展望【広東ゴルファー】

こんばんは。広東ゴルファーです。

 

ヘリオステクノHDを先日購入しまして、そのまま連騰しているのでひとまずほっとしています。またそれ以外の株式に関しても含み損が小さくなっていっているので相場の流れは良い感じです。

 

 

日経平均の騰落レシオも80台を回復しましたので、この先は極端な割安相場を是正する動きになると思います。

 

連日、日経平均・ダウ平均などが復調展開なのは良いことなのですが、アメリカの政府機関の閉鎖が1か月続いており、今後の株式市場への影響が懸念されています。メキシコとの国境への壁の建設予算をめぐり、下院の賛同が得られず、無給で働く人たちが増えてきているようです。

 

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当たり前なのですが、予算が通らないと金を使えないので政府機関を動かすことができません。とはいっても完全にマヒしてしまうと消防、交通など各種インフラが滞ってしまい、社会全体に大規模な損失が生まれます。実態としては全15の省のうち、6つの省では予算が成立しているため、政府機関は実際のところ完全に停止はしていないです。

 

 

では残りの9省については当然ですが予算が通った後にまとめて支払われるという形で無給で労働しています。ですが、1か月無給というのはまずい事態です。皆が皆貯蓄があるわけではないのでもし2か月、3か月となってくると与党の支持率は破滅的になるでしょう。

 

 

緊急事態用の特殊コマンド、「国家非常事態宣言」をトランプ大統領が行うことで一時的に予算を出動させることはできますが、これは本来は大規模災害、戦争などのために行われるはずのものであって内政が紛糾しているという理由で行うものではありません。トランプ大統領としては完全な最終手段です、「野党の説得に失敗した」という宣言になるわけです。

 

 

アメリカの政府機関閉鎖は別に珍しいことではないのです。これほど長期的になることは稀でしょうが、いままでもままありました。ですので当初の市場の反応は鈍かったです。ですが、今回は時期が良くないです。今のアメリカは多くの問題を国内外に抱えています。

 

 

予算と直接の関係はありませんが、アメリカは夏までに国債の上限を引き上げる必要があります。そうしなければ債務不履行につながる恐れがあり、円高が起き、日本の産業へのダメージもかなりのものとなるでしょう。また、中国との貿易戦争もあり、北朝鮮、コロンビアなどその他の外交問題が山積みです。

 

 

そんななかこれだけ長期的な米政府機関閉鎖は国内の経済に少なくないダメージを与えます。野党としては騒ぎが長引けば長引くほどトランプ大統領の支持率が低下するので来年に大統領選挙を控えている現状、簡単に譲歩はしないでしょう。

 

 

人間が高説を説いたり、正義感ある行動ができるのはそれだけの余裕があるからです。与党の支持者はメキシコとの国境に壁を建設することに関しては「今後の自分の雇用が心配」「治安の悪化が懸念される」という理由で支持していたと思われます。しかしそこに「明日の飯を食う金がない」という不安が入ってくるとどうなるでしょうか。「とりあえず壁は置いといてなんとかしてくれ」となるのではないでしょうか。

 

 

もちろん推測が多分に含まれていますので本当にこの通りの展開が起きるかわかりません、しかし、決して楽観視していい相場ではないと思われます。僕はSPXLのNISAでない分の売却を考え始めました。

 

 

何事もなく「パーン」と解決したらいいんですけどねぇ。

 

 

追記:そんなことを書いていたら3週間の閉鎖停止に合意したようですね、ひとまず安心??