【観光】過激派仏教徒がいる珍しい国スリランカ
こんばんは。広東ゴルファーです。
先日4月21日のことでした。とあるニュースが流れました。
21日に同時多発爆発が起きたようで、死者は138人(現時点)で負傷者は500人を超えるとのことでした。
僕はいままでスリランカに行ったことはなかったのですが、大学の授業先として選択可能だったり、また友人が行くこともあったりと、それなりに日本人の観光先としては人気があったのではないかなと思っています。
治安はスリランカは10年前に1983年から続いたシンハラ人とタミール人の内戦が終結し、その際武装組織「タミル・イーラム解放のトラ」は消滅してからは比較的治安が安定していました。
宗教構成
人口の70%にあたるシンハラ人が主に上座部仏教徒でありインドに近い北部を中心として約15%を占める主にヒンズー教徒のタミール人が住んでいます。
それ以外にも約10%のイスラム教徒と約7%のキリスト教徒が住んでいます。世界で信徒の多い4宗教がすべてそろった多様な国、というわけです。
仏教徒が暴徒化?
以前の内戦はインドに近いエリアに住むタミール人と政府の戦闘だったわけですが、昨今一部の仏教過激派が台頭しており、少数派の宗教との対立が生まれているようです。昨年の3月には仏教徒とイスラム教徒の対立から非常事態宣言が出されたようです。
この時をきっかけに仏教徒がイスラム教徒やモスクを襲撃する事件が起きていたようです。一連の騒動では仏教至上主義者ら300人が逮捕され、政治的な意図などが噂されていたようです。またキリスト教徒も脅迫的被害を受けていたとの話があります。
このような宗教差別的な土壌がある中、隣国のモルディブではISに参加するものが多数出たり、過激派がスリランカに流入していることなどが報じられていました。
テロなのか?
今回の件に関して声明を発表している組織が無いため、テロと断定することはできませんが、個人的には十中八九テロだと思います。
日本にいるとまったく宗教対立を感じることはありませんが(クリスマスの1週間後に初詣とか行くし)、海外に行くとやはり宗教的なひりつきを感じることはあります。また留学生などに宗教的なことを尋ねると非常に詳しく説明してくれます。それは海外ではそれが当たり前のことで宗教が自分の生活の一部を占めているという意識が強いのだと思います。
そういった背景を考えた時にどの組織が~とかどの宗教が~と安易に述べることはできませんがおそらく何かしらの宗教が絡んだテロだと思います。10年前に内戦が終結したスリランカですが、新たな内戦に突入する可能性が否定できません。
正直一度は行ってみたい国の一つだったのですが、治安が落ち着いたころを狙って行こうと思います。それまではベトナムとかミャンマーとか行きたいですね!