【医学】医学生が大麻の危険性について伝える。たばこより安全ってホント?→嘘です
こんばんは。広東ゴルファーです。
最近僕のTwitter界隈では2つの話題が多いです。1つは「ヴィーガン」、徹底して肉を食べない菜食主義者です。
もう一つは「大麻」です。これを「おおあさ」と読んだ人は北海道民ですね!(迷推理)
もちろん「たいま」です。英語ではcannabisと言います。
この麻薬・ドラッグとまとめて紹介されることの多い大麻ですが、諸外国では医薬品として認定されている物も存在します。
今回はそんな大麻について医学生的見地から解説したいと思います。
1.大麻は危ない
最初に断っておきますが、僕は「現状、大麻は危険な薬物で解禁はするべきでない」という立場です。もちろん使用は勧めません。
2.大麻の解禁を求める人々
しかし「大麻を解禁しろ!」という人々も時々います。例えばドラマ「相棒」で初代女将を務めた高樹沙耶さんなどですね。
ちなみに相棒のキャストを突然降板して恋人と石垣島に転居したようですが、転居先で大麻取締法違反で逮捕されています。
以前として医療用大麻の解禁を訴える活動をしているようです。それで最近ニュースにもなったようです。
3.大麻取締法
日本においては大麻取締法という法律が大麻の「所持、栽培、譲渡」等を禁止しています。
※なぜかはわかりませんが大麻の使用については罰則がもうけられていません。
日本においては禁止、ということで大麻を使ってみたかったら外国へ行けばいいのか!と思った方がいるかもしれませんが、外国における場合も大麻取締法で禁止されています。
諸外国において、例えばオランダなどでは大麻(マリファナ)が解禁されており、専門に扱う「コーヒーショップ」が街に沢山あるそうです。医療用のみならず嗜好品として認められているようですね。
日本国民を選択した段階で大麻を使うことは禁止されますから、お気を付けください。
また、繰り返しますが有害物質です。
4.大麻の危険性について
一般的に麻薬と言われるものの多くは「アルカロイド」という物質を含みます。
一方で大麻の含有成分にアルカロイドは含まれておらず、分類上「カンナビノイド」と総称されています。
カンナビノイドとして大麻に含有されている物で主なものは2つです。
THC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)です。
THCには向精神効果、CBDには鎮痙効果などがあるとされており、それらを用いた医薬品もあります。有効性を示す論文もあるにはあるのですが、それよりずっと危険性を示す論文の方が多いです。
そもそも大麻というのは違法薬物である場合が多いため大麻を使った研究はかなり少ないのが現状です。わざわざコストをかけて開発するまでもないということなのでしょうか。
まあ、毒なのか薬かわからないものを患者さんに安易に投与することはできませんからね。
それもあって治療に難渋するような症例に対して限定的に使用してみた結果、というような論文が多い印象です。
5、大麻製剤の臨床試験
一応アメリカでは「モルヒネなどの鎮痛剤が無効とされる末期がん患者への疼痛緩和」として大塚製薬がライセンスを持つ「サティベックス」という薬剤が臨床試験の第Ⅱ、Ⅲ相に入ったようです。
末期がんでもう治療としてできることはなく、せめて疼痛を和らげてあげたいが、既存の「モルヒネ、オキシコドン」など鎮痛薬が無効、という場合の最終手段になり得るか?という試験ですね。
日本においてもてんかん薬としての大麻製剤の臨床試験を2019年春から行っているようです。ドラべ症候群という難治性てんかんの治療にCBD製剤を用いるようですね。
6.まとめ
・大麻は危ない、やめとけ
・医薬品としての価値は試験段階のものが多く、判定はできない
・万が一、日本で認可される大麻製剤があったとしても非常に限定的用途で使用されると予想できる。嗜好大麻?ありえない(現状)
・大麻は危ない、やめとけ
最後に大麻肯定論者への医師からの滅多切りをご覧ください。
大麻合法化の肯定論者、専門家に喧嘩を売って返り討ちにあうの巻 pic.twitter.com/T6nBlatCD7
— 主(ぬし)@なろう&ハーメルン (@k06ee1242000) 2019年6月5日