【医学】インチキ医学を撲滅したい。
こんばんは。広東ゴルファーです。
昨今、ニセ医学が大きな問題となっています。例として挙げるならば
- HPVワクチン副反応問題
- ガンは切るなという本
- 骨盤矯正ダイエット
- ワクチンは利権がどうたらこうたら~
とかですね。
大まかに分けるとこれらは2通りあります。
一つは「間違った情報を流している者」
もう一つは「間違った情報を使ってお金儲けをしようとしている者」
以前、反ワクチンの人たちは善意で動いている人も多いんですよ、という話を書きました↓
cantonesegolfer.hatenablog.com
ここでも書いたことなのですが「子供のためを思うから」「病気になった人のためを思うから」こそ何か情報はないかと必死になってそれこそ「溺れる者は藁をもつかむ」の状態なのです。
そしてそこに藁か、それとも浮き輪が与えられるかで人一人の人生が大きく変わってしまいます。
先の例は厳密に分類できるようなものではないのですが例えば「HPVワクチンで脳炎のような症状がでたからHPVワクチンは危険だ!」という行動は「自分の子を守りたい」という衝動から生まれるものです。
HPVワクチンについて
あの報道は一般人のみならず医療関係者にも大きな悪影響を与えました。そして中には適切に情報を判断できずHPVワクチンに反対する医療関係者もいます。
今、HPVワクチンは世界で非常にたくさんの接種がなされています。先日もオーストラリアではHPVワクチンで子宮頸がんは根絶できそうだという記事が出ました。それは非常に高い接種率が維持されているからです。
記事内にもありますが日本人のHPVワクチン接種率は1%以下です。それに対しオーストラリアでは15歳女子の接種率が75%以上あります。子宮頸がんというのは20歳から39歳の女性が発症しやすいとされています。
進行状態によっては妊娠をあきらめなくてはならなかったり、子宮全摘術になることもあります。非常に悲しい病気です。
例えば今15歳の女の子は10年後には25歳です。おそらくそう遠くない未来、2025年以降、他国と比較した際に著しく子宮頸がん罹患率が高いことが判明するのではないでしょうか。早く厚生労働省には接種勧告を出してほしいですね。
ガンは切るなという本
絶対買っちゃだめですよ。
まーた新作書いてるよこの死の商人。ほんと259行き確定だからな。
癌を切る、切らない、というのはそもそも「その癌が切れるのか」というところから始まります。 例えばまだ体の浅いところにあるような癌であれば切ってしまえるかもしれませんが、どんどん進行してしまって切除不能となったら切ることができません。
また、良性の腫瘍であったとしても脳の奥にできてしまったりすると手術では取れないかもしれません、脳を傷つけかねないからです。そうなってくると化学療法や放射線治療療法を取る必要があります。
こういった情報を間違った研究、不正が認められた論文に基づいて保証しているのがこれらの本の特徴です。「近藤誠」この名前は憶えていた方が良いと思います。絶対に買ったらだめです。
伝えたいこと
・医療情報は正しいソースあたるべき。そのために病院で医者と信頼関係を築くのが大切
・私たち医療関係者も患者さんと良好な関係を築くべき
末期の癌でたとえ治療方法が無くてもできることはたくさんあります。これからの時代は2人に1人が癌になる時代です。正直発症するかしないかは運です。だからこそ「癌になった後どうするか」ということが非常に大事だと考えています。
そのために医療関係者は適切な情報を伝えなくてはならず、患者さんに受け取ってもらうために良好な関係性を構築していくべきと考えます。
いつの日か間違った医療情報が駆逐されることを願っています。
ありがとうございました。